天然のテングサと甘夏で寒天ゼリー
- 2014/05/30
- 20:44
5月最後の週はだいぶ暑くなり、さっぱりしたものが欲しくなる時期ですね。
伊豆の海で採集したテングサと、伊豆の山で採れた甘夏ミカンで天然素材100%の寒天ゼリーを作ってみました!

潮だまりや浅い海にたくさん茂っているテングサ。
この時期の伊豆の海には大潮の干潮時にテングサやフノリなどが海面から顔を出すこともあります。

伊豆は品質のよいテングサが豊富で昔から地元の名産品として有名です。
今は新緑が美しい時期ですが、海中もこの時期はたくさんの海藻が勢いよく生い茂り、豊かな漁場を形成する要因となっています。

かつては伊豆などで採集したテングサが信州に送られ寒天を制作していました。
最近はテングサも海外からの輸入が増えて、伊豆もテングサを取る漁師がめっきり減ってしまいました。

海の中に繁茂しているときは鮮やかな赤褐色ですが、真水で洗いながら天日で干すことを繰り返すと徐々に色素が抜けて白くなってきます。
伊豆の地元では外で干しますが、都内の我が家では窓辺で干してます。
夏の強い太陽光で干すのが一番良く乾いて、早く脱色します。

浜辺で打ち上げられて自然に色素が抜けたテングサ。
これを広い集めれば、天日干しの苦労はしなくてもすみます。

白くなったテングサに少量の酢を加え、約1時間ほどグツグツと煮出して冷えて固まったものが寒天ゼリー、トコロテンです。ちなみに市販の乾燥した「寒天」は、保存のために煮上がった心太(ところてん)を更に寒干しして水分を抜いたものです。
「トコロテン草(トコロテングサ)」が短縮されて「テングサ」と呼ばれるようになった、という説もあります。
動物性たんぱく質のゼラチン製ゼリーに比べてほとんどカロリーがないのが大きな特長です。
また、成分はほぼ水分と食物繊維なので、便秘解消やダイエットには最高です。

中医学的な効用としては
テングサには清熱(からだの余分な熱を冷ます)、利尿、消痰平喘(痰をきって喘息をおさえる)などがあり、高血圧や高脂質症の方、吹き出物が出来やすい方などには最適な食べ物です。
甘夏みかんは理気健胃、燥湿化痰(気の流れを整え、胃腸を元気にして体内の湿気を取り、痰を消す)の効があるとされてます。
テングサによる寒天ゼリーと甘夏の組み合わせではこれからの暑い季節で体がだるい人、体に余分な水分がたまっていてむくみと疲れが取れにくい方、痰が絡みやすい方にはとても効果的な健康食材といえます。

(今年5月連休時の甘夏の花)
抗癌剤の副作用で食欲不振の場合(当院ではがん患者さんに対する鍼灸治療を数多く行っております)や梅雨時期の湿気と暑さで胃腸が弱り食欲のない時、二日酔いの場合にもとても効果的なゼリーです!
テングサ採集からゼリーになるまではだいぶ手間がかかりますが、100%天然素材のゼリーは格別です。
写真&記事:藤井直樹
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TAG:あまなつ 甘夏みかん 伊豆 テングサ トコロテン 寒天ゼリー 効能 効果 二日酔いに甘夏寒天ゼリー 中医学 東洋医学 がん患者 抗がん剤 副作用 食欲がない 食べ物
伊豆の海で採集したテングサと、伊豆の山で採れた甘夏ミカンで天然素材100%の寒天ゼリーを作ってみました!

潮だまりや浅い海にたくさん茂っているテングサ。
この時期の伊豆の海には大潮の干潮時にテングサやフノリなどが海面から顔を出すこともあります。

伊豆は品質のよいテングサが豊富で昔から地元の名産品として有名です。
今は新緑が美しい時期ですが、海中もこの時期はたくさんの海藻が勢いよく生い茂り、豊かな漁場を形成する要因となっています。

かつては伊豆などで採集したテングサが信州に送られ寒天を制作していました。
最近はテングサも海外からの輸入が増えて、伊豆もテングサを取る漁師がめっきり減ってしまいました。

海の中に繁茂しているときは鮮やかな赤褐色ですが、真水で洗いながら天日で干すことを繰り返すと徐々に色素が抜けて白くなってきます。
伊豆の地元では外で干しますが、都内の我が家では窓辺で干してます。
夏の強い太陽光で干すのが一番良く乾いて、早く脱色します。

浜辺で打ち上げられて自然に色素が抜けたテングサ。
これを広い集めれば、天日干しの苦労はしなくてもすみます。

白くなったテングサに少量の酢を加え、約1時間ほどグツグツと煮出して冷えて固まったものが寒天ゼリー、トコロテンです。ちなみに市販の乾燥した「寒天」は、保存のために煮上がった心太(ところてん)を更に寒干しして水分を抜いたものです。
「トコロテン草(トコロテングサ)」が短縮されて「テングサ」と呼ばれるようになった、という説もあります。
動物性たんぱく質のゼラチン製ゼリーに比べてほとんどカロリーがないのが大きな特長です。
また、成分はほぼ水分と食物繊維なので、便秘解消やダイエットには最高です。

中医学的な効用としては
テングサには清熱(からだの余分な熱を冷ます)、利尿、消痰平喘(痰をきって喘息をおさえる)などがあり、高血圧や高脂質症の方、吹き出物が出来やすい方などには最適な食べ物です。
甘夏みかんは理気健胃、燥湿化痰(気の流れを整え、胃腸を元気にして体内の湿気を取り、痰を消す)の効があるとされてます。
テングサによる寒天ゼリーと甘夏の組み合わせではこれからの暑い季節で体がだるい人、体に余分な水分がたまっていてむくみと疲れが取れにくい方、痰が絡みやすい方にはとても効果的な健康食材といえます。

(今年5月連休時の甘夏の花)
抗癌剤の副作用で食欲不振の場合(当院ではがん患者さんに対する鍼灸治療を数多く行っております)や梅雨時期の湿気と暑さで胃腸が弱り食欲のない時、二日酔いの場合にもとても効果的なゼリーです!
テングサ採集からゼリーになるまではだいぶ手間がかかりますが、100%天然素材のゼリーは格別です。
写真&記事:藤井直樹

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