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湿気と体調【2】~冷たい飲食物と胃腸の関係~

湿気と体調についてのお話(1)の続きです


今年の梅雨は雨量が多くて湿った日が続いてますね。

前回、湿気という環境要因が気の流れを悪くするのが夏バテの原因と書きましたが、このほかにまだ原因があります。



20140606アヤメ1



暑くなると熱中症対策としてたくさん水分を摂取することと思います。

暑ければ水分補給(+電解質補給)は絶対必要なのですが、もしあまり汗をかかない環境、、、たとえばクーラーの効いた快適な室内で過ごしているのに過剰な水分を摂取をした場合、身体の中は水浸しになってしまいます。

この時一番影響を受けやすいのは飲んだ水分を受け止める胃腸です。


20140606寒邪犯胃と内湿困脾



東洋医学では胃腸は食べ物から気(エネルギー)を作り出す器官として考えられています。

水分が多い、冷たい飲み物、食べ物がたくさん入ってくると胃腸は「食ベ物→気」のエネルギー変換にたくさんのパワーが必要になります。


湿邪と胃腸20140530



乾いている薪の方が燃えやすく大きな熱量が出るのと似ています。


夏は冷たいものが飲みたくなりますが、冷たい飲料、冷たい飲食物を過剰に取っているとお腹が洪水状態になり、胃腸は徐々に弱ってしまいます。
つまり飲食物による水分で体の中に湿気(湿邪)を溜めてしまっている状態です。
(中医学ではこれを内湿と呼びます)

胃腸が弱るとと食欲が低下、栄養吸収も低下しておなかが下し気味になります。
「気」を作り出しにくくなるので、だるくて元気のない夏バテ状態になってしまいます。



20140612夏バテ胃・内湿困脾1





前回書いた記事では湿気が体にたまり気が動きにくくなり(気滞)によりだるくなると書きました。
今回は気そのものが作られなくなり気の量が不足する状態です。
大事な気(エネルギー)の総量が足りないので、動くとすぐにエネルギーが足りなくなる気虚(ききょ)の状態です。
これはだるいです。すぐに横になりたくなります。
とくに食べると眠くなったりだるいのは脾が弱って気が不足している重要なサインの一つです。


まとめると、
湿気で身体に湿気が溜まる→気が滞る
水分過剰摂取で胃腸が弱る→気が不足する
このためにだるくなり食欲が落ちます。


注意すべき点は水分摂取は少量の水分をなるべくこまめにゆっくりと摂取するのが胃腸をいたわるコツです。





湿気と体調【3】~身体の水分量を舌でチェック!につづく








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