月刊誌「てんとう虫」のツボ連載"気滞による肩こり"
- 2015/10/09
- 20:41
スタッフ藤井です。
先月より「てんとう虫」というセゾンカード会員月刊誌(非売品)に連載中のツボ記事の紹介です。
毎月2つのツボと東洋医学のちょっとしたコツや豆知識などを紹介しています。
10月号の記事では「気滞」(きたい)と肩こりに使うツボとして外関と肩井を紹介しました。
今回のテーマは「気滞」による肩こり。
気滞とは、その字の通り気の流れの停滞のことです。
東洋医学では「気」という目に見えないエネルギーのような物質があり、身体の中外をぐるぐると常に循環・運行していると考えています。
ストレスや運動不足、その他なんらかの原因で体内の気の流れが停滞してしまうと「気滞」(きたい)という病態が生じます。
気滞の特徴はいろいろな症状が出ては消えてあちこち調子悪く、張ったような痛みがストレスやイライラなどの感情で悪化することです。
たとえば、上半身に気滞が起これば肩こり、胸のつまり、胸肋部の張った痛み、のどの閉塞感や、息苦しさなどの症状が出て、もし胃腸などの消化器官で気滞が発生すれば食欲不振、腹部の膨張感、胃もたれや胃痛など消化器症状が表れます。
また、頭部で起これば頭痛やめまい、耳鳴のほかに気分が抑欝したり、集中力に欠ける、イライラなどのような感情も気滞が原因の場合もあります。
このように気滞が発生した部位によってさまざまな症状が出現します。
このような気滞を解消するツボは全身にいくつかあるのですが、今回の連載で紹介したツボは「外関」(がいかん)という前腕の外側にあるツボです。
こちらの外関というツボは気の流れを整える力が強く、気滞の場合によく使われ、肩コリ治療でも使用頻度が高いツボの一つです。
このツボをしっかり押しながら大きく肩を回したり、肩甲骨の体操などを行うとより効果が表れやすいです!
肩こりがテーマだったので肩にある気滞を解消するつぼとしてもう一つ「肩井」(けんせい)も紹介しております。
この肩井は気滞の肩こりだけでなくその他の原因の肩こりに広く使える肩こり専門のツボです。
肩こりが原因となって頭痛が発生している場合は、ここを押すと頭までズシーンと響くような感覚が生じる場合もあり、そのような時は肩井がとても良く効きます。
ちなみに…
気滞のj症状では半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)という漢方薬がよくつかわれます。
おもに気滞によって生じた喉の閉塞感(梅核気)や胸腹部の膨張感、肩こり頭痛やめまいなどに使います。
身体を動かすのも気滞解消にはとても役立ちますので、体操や軽い運動なども取り入れてみるととても気のめぐりの良い身体になる事でしょう。
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