鍼灸ボランティア報告@陸前高田2016
- 2016/11/03
- 22:05
スタッフ藤井です。
毎年秋に岩手県の陸前高田市にて鍼灸ボランティア活動を行っております。
キャンピングカー「さとわ号」の車内にて、主に仮設住宅にお住まいの方へ無料で鍼灸治療を行っております。
今年も10/24、10/25の2日間、鍼灸ボランティアをしてまいりました。
東北の震災直後からこの活動が始まり、私の参加は今年で5回目。
今回も多くの被災者に鍼灸を受診していただきました。
このボランティア活動への参加は1年に1度ですが、少しずつ顔なじみ?の患者さんも増えてきました。
ボランティアの最中は忙しすぎて写真が取れなかったので、活動日の朝に撮った三陸海岸(大船渡)からの朝日です。
朝日がちょうど岬と岬の間の海から上る場所をリサーチしておいたので、いい感じで真っ赤な朝日が撮影できました。
5回目の参加でしたが毎回(毎年)鍼灸を受けに来てくれてる方もいて、覚えていてくれると嬉しくなります。
この活動に参加した当初から感じていますが、相変わらず足腰の弱い高齢者が多いです。
仮設住宅住まいの多くの高齢者が震災前は仕事をしたり農作業をしたりあちこち動き回っていたのが、震災後に山間部や高台の仮設住宅住まいになって歩く場所もなく、市街地との往復は無料往復バスが助けてくれます。
結果、歩く機会が極端に少ないようです。
これから冬の訪れとともにますます身体を動かす機会が減るので心配です。
仮設住宅から公営団地などへの引っ越しが徐々に進んでいるようですが、経済的な負担やコミュニティーの消失、新たな生活への不安、メンタルの問題など様々な問題があるそうです。
高田の町の14mのかさ上げ工事もいよいよ終盤で、年明けから商業施設を作り始めるそうです。
強風に砂煙が舞い、現場近くにいると目も開けていられないほどの砂が飛んでました。
海岸にそびえる高さ12mの巨大な堤防、トンネルと橋でリアス式海岸を縦に貫く三陸道路などの建設も進み、どんどん町の様子が変化してます。
「キレイだった昔の高田の景色はなくなっちゃった」と地元の方はすこしさみしさをも感じているみたいです。
インフラ整備、街づくり、住宅整備など復興事業が少しずつ進んでも、心の中の復興というのは相当時間が必要なのですね。
我々の活動は本当に微々たるものですが、それでも被災地の様々な問題や心のケアなどを考えるきっかけになるのでとても大事な活動であると思います。
今後も息の長い活動を目指して頑張ります。
写真&記事:藤井直樹
目白鍼灸院・目白漢方薬店
毎年秋に岩手県の陸前高田市にて鍼灸ボランティア活動を行っております。
キャンピングカー「さとわ号」の車内にて、主に仮設住宅にお住まいの方へ無料で鍼灸治療を行っております。
今年も10/24、10/25の2日間、鍼灸ボランティアをしてまいりました。
(鍼灸治療車「さとわ号」)
東北の震災直後からこの活動が始まり、私の参加は今年で5回目。
今回も多くの被災者に鍼灸を受診していただきました。
このボランティア活動への参加は1年に1度ですが、少しずつ顔なじみ?の患者さんも増えてきました。
(広角レンズ:SAL24F20Z)
ボランティアの最中は忙しすぎて写真が取れなかったので、活動日の朝に撮った三陸海岸(大船渡)からの朝日です。
(望遠レンズ:SAL135F18Z)
朝日がちょうど岬と岬の間の海から上る場所をリサーチしておいたので、いい感じで真っ赤な朝日が撮影できました。
5回目の参加でしたが毎回(毎年)鍼灸を受けに来てくれてる方もいて、覚えていてくれると嬉しくなります。
この活動に参加した当初から感じていますが、相変わらず足腰の弱い高齢者が多いです。
仮設住宅住まいの多くの高齢者が震災前は仕事をしたり農作業をしたりあちこち動き回っていたのが、震災後に山間部や高台の仮設住宅住まいになって歩く場所もなく、市街地との往復は無料往復バスが助けてくれます。
結果、歩く機会が極端に少ないようです。
これから冬の訪れとともにますます身体を動かす機会が減るので心配です。
仮設住宅から公営団地などへの引っ越しが徐々に進んでいるようですが、経済的な負担やコミュニティーの消失、新たな生活への不安、メンタルの問題など様々な問題があるそうです。
(かさ上げ工事中)
高田の町の14mのかさ上げ工事もいよいよ終盤で、年明けから商業施設を作り始めるそうです。
強風に砂煙が舞い、現場近くにいると目も開けていられないほどの砂が飛んでました。
海岸にそびえる高さ12mの巨大な堤防、トンネルと橋でリアス式海岸を縦に貫く三陸道路などの建設も進み、どんどん町の様子が変化してます。
「キレイだった昔の高田の景色はなくなっちゃった」と地元の方はすこしさみしさをも感じているみたいです。
(陸前高田 箱根山展望台からの夕陽)
インフラ整備、街づくり、住宅整備など復興事業が少しずつ進んでも、心の中の復興というのは相当時間が必要なのですね。
我々の活動は本当に微々たるものですが、それでも被災地の様々な問題や心のケアなどを考えるきっかけになるのでとても大事な活動であると思います。
今後も息の長い活動を目指して頑張ります。
写真&記事:藤井直樹
目白鍼灸院・目白漢方薬店
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