ストレスによる首から腰にかけての痛み 血圧の上昇
- 2014/01/02
- 13:09
症例報告:梅津
40代男性
●主訴
首から腰にかけての痛み
4か月ほど前から、朝起床時に痛み出した。次第に日中も痛みが持続するようになり、時に出勤できない時もある。痛み止めや筋弛緩剤を服用しても効果ない。
既往歴:数年前から心療内科を受診、抗うつ薬と漢方薬を服用中。
その他、健診で血圧が高めで脂質異常であったため、-10Kgの減量をした。
●症状所見
首から腰にかけて鈍い痛みがあり、痛む部位は日々変化する。背部の触診では、全体に緊張があるが、ひどいコリの様子はない。
睡眠状態は、夢が多く朝スッキリ目覚めない。薬の影響か、午前中が眠い。寝汗をよくかく。最近は呼吸が浅くなっている。食欲も低下している。
●治療の内容と経過
1診:手足と背部のツボに接触鍼(鍼を刺さず、針先を触れるだけの療法)と、両耳から刺絡(無痛の鍼を用いて悪い血液を数滴出すことにより循環を改善する療法)を行った。
2診:初回治療後数日は背中の痛みが楽で、睡眠もよく取れた。寝汗が少し減った様子。
1診同様、手足と背部のツボに接触鍼を行う。また、頸筋に熱感があったため、耳と後頭部から刺絡を行ったところ、頸部の熱感が改善した。
3診:寝汗も減り、背中の痛みはかなり楽になってきている。時に夕方に痛むことがある。前日に血圧を測定したところ、収縮期血圧が20mmHgほど下がっていた。
前回同様に手足と背部のツボに接触針をし、耳及び頸部から刺絡を行った。
以上3回は2週おきに来院頂いた。以後来院はなく、5か月後にぎっくり腰で来院。
3回の治療で背中の痛みはなくなり、かなり調子よく過ごしていたとのこと。以前は冬場でもよく汗をかいていたが、今年はそれもなくなっている。
●まとめ
初回来院時にお話を伺うと、特別なきっかけがない背中の痛みが徐々に強くなり、鎮痛剤や筋弛緩剤が効かないとのことで、筋疲労による痛みではないと判断しました。また、職業柄ストレスがとても多く心療内科にも通院中とのことで、全身の緊張緩和に主眼をおいて治療を進めました。その結果、主訴である背中の痛みは消失し、全身のバランスが整ってきたことで血圧の低下や汗の減少にもつながったと考えられます。
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