9月の診療日ご案内 & 夏バテの話
- 2023/08/28
- 12:29
激しく暑かった8月もいよいよ残りわずか、しかしまだ残暑が厳しい予報です。
クーラーや冷たい食品によるお腹の冷え、、
寒・熱刺激による自律神経失調、、
寝苦しさによる睡眠障害などなど、多くの季節特有の体調不良の患者さんがいらしております。
ひきつづき体調管理には充分に気を付けてください。
鍼灸や漢方薬での体調管理もおすすめです。
文末には夏バテに関する鍼灸&漢方薬の記事をちょっとだけ書いてみました。
9月の診療案内です。
3日(日曜日)、17日(日曜日)、23日(土曜日:秋分の日)は休日診療をいたします。
3日と17日の日曜診療は予約枠が平日よりも少ないのでご希望の方はお早めにご予約願います。
※日曜診療は柳本と藤井が担当いたします。
ここから先は少しマニアックな内容です。
【 夏バテと中医学 】
夏は暑さ(暑邪)と湿気(湿邪)、クーラーによる冷え(外寒邪)と食べ物による冷え(内寒邪)で体調を崩すことが多いです。
熱暑・水湿・寒冷の3つの原因が身体の気の巡りを妨げたり、胃腸の活動を妨げたりするのが夏バテの特徴です。
その他には暑さで睡眠が不足して血の消耗がみられたり、汗の過剰により気が汗とともに出てしまう「気随汗脱」という状態になってしまうこともあります。
中医学が形成された紀元前の頃には「脱水にともなう電解質異常」という概念がないために、汗とともに気(生命パワー)が抜けて元気がなくなってヘロヘロになっちゃった状態と考えたわけです。もしさらに汗と気が抜けて陰陽バランスの大きな崩れ「陰陽厥離」が起これば生命の危険に及びます。
中医学では胃腸のケア、気の補充、陰分(水分や血)の補充などが夏バテの治療になります。
過去記事「湿気とだるさとツボと漢方薬」も参考にどうぞ
【 夏バテとツボ 】
足三里(あしさんり) :胃腸を活発にして食欲改善や腸の調整能力を発揮して下痢や便秘を改善する
中脘(ちゅうかん) :さまざまな胃腸の不調で使われるが特に胃腸冷えにはとても有効なツボのひとつ
百会(ひゃくえ) : 暑さや寒さで身体の熱コントロールが上手くいかない場合や精神が落ち着かない時など
湧泉(ゆうせん) :身体の水分調整に有効なのでむくみに有効、また頭に熱がこもる場合にもよく使われる
鍼灸で使うツボは症状や体質、年齢や性別、はたまた季節や時間などによっても変わります。鍼灸師の流派や好みによって使うツボや刺激の方法は全く違います。
その時の症状や体質に一番適したツボと刺激法を選んで最適な治療をするのが鍼灸師の仕事です。
なにか不調のある時は目白鍼灸院かお近くの経験豊富な鍼灸院にご相談ください。
【 夏バテと生薬 】
人参(ニンジン) : 冷えて元気のない胃腸を活性化して身体に力をつける
白朮(ビャクジュツ) : 冷えてチャプチャプになった胃の水分を乾かして胃を元気にする
麦門冬(バクモンドウ) : 脱水など熱で乾いた体に潤いを与え、過剰な発汗を抑える
黄耆(オウギ) : 弱った胃腸や身体にパワーを与え、過剰な発汗を抑える
これらの生薬が入った漢方薬が「四君子湯」(しくんしとう)といいます。
いろいろな漢方薬のベースとして使われていて、生薬の組み合わせを変えたり足したりしてよりパワー充填能力などを強めたり、症状に合わせたいろいろな発展型の漢方薬があります。
夏バテでもその症状によってだるさが主な症状のタイプ、胃腸障害が主なタイプ、むくみが強いタイプ、熱がこもった内熱タイプなどいろいろです。
目白漢方薬店では多くの漢方薬を取り揃えてさまざまなタイプの夏バテに対処しております。
もし漢方薬にご興味がありましたら是非ご相談下さい。
記事担当: 藤井直樹
クーラーや冷たい食品によるお腹の冷え、、
寒・熱刺激による自律神経失調、、
寝苦しさによる睡眠障害などなど、多くの季節特有の体調不良の患者さんがいらしております。
ひきつづき体調管理には充分に気を付けてください。
鍼灸や漢方薬での体調管理もおすすめです。
文末には夏バテに関する鍼灸&漢方薬の記事をちょっとだけ書いてみました。
9月の診療案内です。
3日(日曜日)、17日(日曜日)、23日(土曜日:秋分の日)は休日診療をいたします。
3日と17日の日曜診療は予約枠が平日よりも少ないのでご希望の方はお早めにご予約願います。
※日曜診療は柳本と藤井が担当いたします。
ここから先は少しマニアックな内容です。
【 夏バテと中医学 】
夏は暑さ(暑邪)と湿気(湿邪)、クーラーによる冷え(外寒邪)と食べ物による冷え(内寒邪)で体調を崩すことが多いです。
熱暑・水湿・寒冷の3つの原因が身体の気の巡りを妨げたり、胃腸の活動を妨げたりするのが夏バテの特徴です。
その他には暑さで睡眠が不足して血の消耗がみられたり、汗の過剰により気が汗とともに出てしまう「気随汗脱」という状態になってしまうこともあります。
中医学が形成された紀元前の頃には「脱水にともなう電解質異常」という概念がないために、汗とともに気(生命パワー)が抜けて元気がなくなってヘロヘロになっちゃった状態と考えたわけです。もしさらに汗と気が抜けて陰陽バランスの大きな崩れ「陰陽厥離」が起これば生命の危険に及びます。
中医学では胃腸のケア、気の補充、陰分(水分や血)の補充などが夏バテの治療になります。
過去記事「湿気とだるさとツボと漢方薬」も参考にどうぞ
【 夏バテとツボ 】
足三里(あしさんり) :胃腸を活発にして食欲改善や腸の調整能力を発揮して下痢や便秘を改善する
中脘(ちゅうかん) :さまざまな胃腸の不調で使われるが特に胃腸冷えにはとても有効なツボのひとつ
百会(ひゃくえ) : 暑さや寒さで身体の熱コントロールが上手くいかない場合や精神が落ち着かない時など
湧泉(ゆうせん) :身体の水分調整に有効なのでむくみに有効、また頭に熱がこもる場合にもよく使われる
鍼灸で使うツボは症状や体質、年齢や性別、はたまた季節や時間などによっても変わります。鍼灸師の流派や好みによって使うツボや刺激の方法は全く違います。
その時の症状や体質に一番適したツボと刺激法を選んで最適な治療をするのが鍼灸師の仕事です。
なにか不調のある時は目白鍼灸院かお近くの経験豊富な鍼灸院にご相談ください。
【 夏バテと生薬 】
人参(ニンジン) : 冷えて元気のない胃腸を活性化して身体に力をつける
白朮(ビャクジュツ) : 冷えてチャプチャプになった胃の水分を乾かして胃を元気にする
麦門冬(バクモンドウ) : 脱水など熱で乾いた体に潤いを与え、過剰な発汗を抑える
黄耆(オウギ) : 弱った胃腸や身体にパワーを与え、過剰な発汗を抑える
これらの生薬が入った漢方薬が「四君子湯」(しくんしとう)といいます。
いろいろな漢方薬のベースとして使われていて、生薬の組み合わせを変えたり足したりしてよりパワー充填能力などを強めたり、症状に合わせたいろいろな発展型の漢方薬があります。
夏バテでもその症状によってだるさが主な症状のタイプ、胃腸障害が主なタイプ、むくみが強いタイプ、熱がこもった内熱タイプなどいろいろです。
目白漢方薬店では多くの漢方薬を取り揃えてさまざまなタイプの夏バテに対処しております。
もし漢方薬にご興味がありましたら是非ご相談下さい。
記事担当: 藤井直樹
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