昨日は月に一度行っている鍼灸勉強会の日でした。
定期的に参加している勉強会は、今のところこちら一つだけ。
(単発で開催されるものは、興味があれば行きます。)
以前も書いた事がありますが、都内に住んでいるメリットは、色々な勉強会に気軽に参加できることです。
学生のころから、色々な勉強会に参加していました。
鍼灸の流派はたくさんあり、流派によって考え方も治療の方法もやり方も違うので、一回参加するだけでも感激することがたくさんあります。
私は気に入った勉強会には、少なくとも一年は通うので、回を重ねて、その流派のやり方に対する理解が深まると、最初に受けた印象とは違った見方になりますし、当然その流派のやり方・考え方に対する理解も少しずつは深まります。
また、自分自身の立場が違うと、全然違った見方になります。学生の立場、勤務鍼灸師の立場、開業鍼灸師の立場、それぞれの立場で感じ方、が違ってきますし、臨床経験によっても全然違ってきます。
今お邪魔している鍼灸の勉強会は、中医学をベースにした流派で、しかも日本独特の繊細な体表観察にも長けた素晴らしい治療方法です。
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学生のころから、色々な鍼灸流派を見ていたのは、色々見た上で自分にあったやり方を勉強したいと思っていたからです。
それぞれの流派は素晴らしいところがあり、学ぶべきところがたくさんありますが、やはり勉強会は勉強会、多くても週に1回~2回、月に1度という会もたくさんあります。
一つの治療の方法についてもっと深く知りたい、自分の「核」となる治療方法を持ちたい・・・と強く思うようになりました。
どの世界でも同じだと思いますが、鍼灸の世界でも「師」を見つける事は難しいことです。
(「師」が見つかっても、自分を受け入れえてくれるかどうかは、また別の問題です。)
私の場合は、幸運にも素晴らしい師と出会うことができました。
その師に教えを請うために、私は北海道に引越し、修行をさせていただきました。
師匠の治療を毎日みる→部分的に任される→患者様を任される
といった具合に、段階を踏んで師匠のやり方を学びました。
もちろん、修行が終わった今だって、師匠の治療には遠く及びませんが、猿真似(はじめは何でも猿真似です。なるべくコピーに徹する方がはじめはいいです。)から自分の頭で考え、自分の治療法にしていく段階にきたので、東京に帰ってきたわけです。
一つのやり方を徹底的に学んだことで、治療に対する考え方や、他の流派の見方、自分のこれからの治療の方法などに対する考え方が、大きく変わりました。
(自分の鍼灸師としてのキャリアになくてはならない、貴重な体験をさせていただいた師匠吉川正子先生に、本当に感謝しています。)
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今年は、もうしばらく今お邪魔している勉強会に参加しつつ、今行っている治療方法の延長線上に目標を置こうと思っています。
治療は、日々どんどん進化していきます。
そして常に、進化しなければならないと思っています。
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