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講演会:『子供の「脳」は肌にある』山口創先生

2月11日の建国記念日は代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターにおいて開催された講演会に参加してまいりました。講師は『子供の「脳」は肌にある』の著者である山口創先生で、皮膚と脳についての 勉強です。


スキンタッチ講習会 代々木オリンピ

山口創先生は健康心理学・社会心理学の専門家で、人間科学の博士号を取得された大学の先生です。
身体感覚が情動や健康に及ぼす影響、身体接触や皮膚感覚についての基礎的研究を主に行っています。


西洋医学では「心身二元論」が根底にあり「こころ」と「からだ」は別のカテゴリーで考えられる傾向が有りますが、山口先生の身体心理学(健康心理学)では「こころ」と「からだ」を同次元に考えています。
ヒトのこころもからだも統一的に考える東洋医学の整体観念に通じる考えかたです。


山口先生の講演2010年2月


「東京スキンタッチ会」が主催したこの講演会は(主に)子供の皮膚へのスキンタッチがどのような効用が有るのかという内容で、山口先生の研究結果の報告や臨床家として興味深い楽しいお話が盛りだくさんでした。
90分の講演があっという間に感じてしまいました。


皮膚と脳の関係にかかわる山口先生の最新の研究報告と新たな仮説にとても興味をひかれました。
山口先生の仮説によりますと、

『スキンタッチ(なでる刺激)→皮膚・・・・脳刺激→オキシトシン分泌→成長・発育の促進』



山口先生の講演2010年2月オキシトシン分泌論

仮説を簡単な図にしてみましたが、これは講演内容のほんの一部です。


皮膚と脳の生理科学の観点から、抱っこに代表されるスキンシップは、成長発育・こころとからだの健康にとってとても重要な働きがあることを力説されておりました。
また、母親の抱っこと父親の抱っこでは子供の発育にとって役割が違い、どちらも大切なことだという主張はとても面白かったです。



子育てには(私は子供はいませんが・・・)とてもたくさんのヒントが見つけられた講演でした。
また皮膚への刺激が仕事である我々鍼灸師には日々の治療に役立つ知識をたくさん吸収できました。






山口先生の著作です。
...

こちらはオキシトシンについての本です。





とてもためになった講演会でした。
東京スキンタッチ会のみなさま有難うございました。





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