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鍼灸院について考える2

前回からの続きです。(前回記事はこちら)

鍼灸院でのタオルの持つほかの意味は、「肌の露出を避ける」というものです。
保温と少し重なりますが、こちらはより心理的な意味を持ちます。


目白鍼灸院には、鍼を初めて受ける患者さんが多く来院されます。
鍼灸院に限らず、初めての場所で人はとても緊張するものです。
初めての鍼灸治療は、情報が少ない分、一体どういったことをされるのか不安を感じている患者さんが多いと思います。


鍼灸は直接肌に行う治療のため、安全を考えると、なるべく肌を露出した状態にしておくことが大切です 。
そのため、鍼灸治療用の治療着を着てもらうことが望ましく、鍼灸用の治療着は、お腹や背中を診て体の状態を把握する腹診・背診をスムーズに行えるように、肌の露出が簡単に出来る構造になっています。

目白鍼灸院で現在使っている治療着はワンピースタイプで、前はマジックテープ、後はファスナーで止めるタイプの服になっています。


はり治療服装



治療着は、それほど分厚い素材でできておらず、保温性はあまり期待できないので、患者さんが横になるとすぐにタオルでお体を覆う必要があります。
タオルをかけることにより、患者さんは安心でき、また快適な温度で治療を受けることが可能になります。

タオルをかける場合は、寒い季節や冷房が入った部屋の場合はすっぽりと覆うことがいいと思っていますが、暑がりの患者さんや暑い部屋で行う場合は手先・足先などは出ていても不快ではないと思います。
すごーく暑がりの患者さんの場合は、タオルをかけられるのを嫌がられる場合もありますので、お聞きするのが一番です。

ただ、保温のところでも少し触れましたが、ある一部分のみ出ている(たとえば他はすべて覆っているのに、どちらかの肘だけタオルから出ているなどといった不自然な覆い方は、患者さんに不快な印象を与える可能性もあります。


いろいろなタオル



タオルは肌の露出を避けるという意味もありますが、逆に安全な鍼治療を行うため、施術する場所をしっかりと露出させるという意味もあります。
たとえば、坐骨神経痛などで症状の痛みやしびれの出やすい臀部などは露出を最小限にしたい場所ですが鍼を行う場合は、危険のないように露出をしなければならない場所でもあります。
そのような場所においても、タオルを用いて安全に鍼治療を行い、かつ患者さんに不快な思いをさせないことは大切だと思います。
また、下着などの露出も最小限に抑える必要があり、その場合もタオルは不可欠です。


肌触りや香りも好みのはっきり分かれるところです。
個人的にはタオルはガサガサでゴワゴワするくらい硬い仕上がりのものが好きですが、ふんわり柔らかい仕上がりを好む方もたくさんいらっしゃることと思います。
香りも好みは千差万別なので、なるべく標準的な硬さで、香りも抑えめに仕上がるように心がけています。



つづく



  

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