ナツメ・大棗の話:ナツメは虚弱体質の味方
- 2010/09/15
- 21:30
ナツメつながりでもう一記事書いてみました。
こちらは漢方薬でも有名なナツメ、薬名は大棗(ダイソウ)。
中国ではどこにでも売っているのですが、残念ながら日本ではあまりなじみがないかもしれません。
補中益気(ほちゅうえきき:弱ったお腹を元気にする、気をおぎなう)の作用以外に、養血安神(ようけつあんしん:血を増やして精神を安定させる)の効用があり、非常に用途が多い大事なお薬です。
さらに、漢方薬のようにたくさんの薬剤(生薬)を混ぜて処方する場合、ナツメはそれぞれのお薬の刺激や毒性をやわらげて調和する「和」の力も有ります。

(漢方薬の大棗をそのまま写真に撮ったのでナツメらしからぬ外見ですが・・・・)
虚弱体質で、とくにお腹が弱く、下しやすい方、夏バテしやすい方、貧血気味にはナツメはとても良い食品(薬)です。また、安神作用(精神を安らかにする作用)があるので、イライラ気味の方、精神不安の傾向があるかたも是非ナツメを。
ストレス時代にピッタリの食品ですね。
前回の記事、「デーツ~患者さんからのいただきもの」で書いたナツメヤシとは全く種類が違います。

こちらが中国の棗(ナツメ)。
食品として売る場合はだいたい丸ごと売っています。
パリパリに乾燥したもの、半乾燥のもの、そしてリンゴのような味わいの新鮮な生ナツメなどいろいろ有ります。
中国では新婚の夫婦にピーナッツと棗(なつめ)のお菓子をプレゼントする風習があります。
棗という漢字は「早」と同じzaoという発音で、ピーナッツは「花生」と書きます。「早+花生」→“早くかわいらしい赤ちゃんが生まれますように”という素敵な意味なのです。
また、この二つの食べ物はどちらも身体の力である「気・血」を補う作用があり、落花生はさらに母乳の分泌を促進する効果もあるとされているのです。
言葉遊びというだけでなく、薬効までもよく考えられた風習なのですね。
さすが中国です。

中国のなべ料理、薬膳料理、サムゲタンなどの韓国料理にもナツメは補剤※とし欠かせない食材です。
薬効も素晴らしく、食品としても美味しいナツメは虚弱体質の味方なのです!
※補剤:身体の力を補うための薬
胃腸関連の過去記事:脾についての連載
東洋医学で脾といえば
脾の機能をアニメで表現!
東洋医学と脾について 第二弾
東洋医学と脾について 第三弾
東洋医学と脾について 第四弾
東洋医学と脾について 第五弾
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こちらは漢方薬でも有名なナツメ、薬名は大棗(ダイソウ)。
中国ではどこにでも売っているのですが、残念ながら日本ではあまりなじみがないかもしれません。
補中益気(ほちゅうえきき:弱ったお腹を元気にする、気をおぎなう)の作用以外に、養血安神(ようけつあんしん:血を増やして精神を安定させる)の効用があり、非常に用途が多い大事なお薬です。
さらに、漢方薬のようにたくさんの薬剤(生薬)を混ぜて処方する場合、ナツメはそれぞれのお薬の刺激や毒性をやわらげて調和する「和」の力も有ります。

(漢方薬の大棗をそのまま写真に撮ったのでナツメらしからぬ外見ですが・・・・)
虚弱体質で、とくにお腹が弱く、下しやすい方、夏バテしやすい方、貧血気味にはナツメはとても良い食品(薬)です。また、安神作用(精神を安らかにする作用)があるので、イライラ気味の方、精神不安の傾向があるかたも是非ナツメを。
ストレス時代にピッタリの食品ですね。
前回の記事、「デーツ~患者さんからのいただきもの」で書いたナツメヤシとは全く種類が違います。

こちらが中国の棗(ナツメ)。
食品として売る場合はだいたい丸ごと売っています。
パリパリに乾燥したもの、半乾燥のもの、そしてリンゴのような味わいの新鮮な生ナツメなどいろいろ有ります。
中国では新婚の夫婦にピーナッツと棗(なつめ)のお菓子をプレゼントする風習があります。
棗という漢字は「早」と同じzaoという発音で、ピーナッツは「花生」と書きます。「早+花生」→“早くかわいらしい赤ちゃんが生まれますように”という素敵な意味なのです。
また、この二つの食べ物はどちらも身体の力である「気・血」を補う作用があり、落花生はさらに母乳の分泌を促進する効果もあるとされているのです。
言葉遊びというだけでなく、薬効までもよく考えられた風習なのですね。
さすが中国です。

中国のなべ料理、薬膳料理、サムゲタンなどの韓国料理にもナツメは補剤※とし欠かせない食材です。
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