2011日本中医学会総会に参加してまいりました
- 2011/09/04
- 22:04
スタッフ藤井です。
中医学の学術大会である「日本中医学会総会」に参加してまいりました。
今回の学会での任務は特別招待の趙吉平先生(中国:東直門病院中医師)の通訳です。
初日の趙先生の講演は、先生自らの中医鍼灸の習練法や弁証方法などについての貴重なお話でした。
四診合参や弁証論治の具体的な内容と方法、取穴と処方原則や刺鍼操作など、大変充実した内容でした。

(講演する趙先生と通訳する藤井)
発表前の打ち合わせが出来なかった上に、発表の際には私からパワーポイントの画面が見えず、通訳に非常に苦労しました。素晴らしい講演内容だったのに、お聞き苦しい通訳で趙先生の講演の真の素晴らしさをあまり伝えることができなかったかと思います。
趙先生、会場の皆様、本当に申し訳ありませんでした。

2日目のシンポジウム『中医学で難病に挑む』。
ここでも趙先生の通訳を務めさせていただいたのですが、この日は事前に準備ができたので何とか通訳が出来ました。
国内外の中医学の臨床医師によるシンポジウムは非常に勉強になりました。

通訳が終了し、講演も聞くことが出来ました。
これは賀偉先生の火鍼の講演です。
火鍼とは鍼を火で焙り、真っ赤に熱した焼き針をツボに瞬時に刺す鍼の方法です。

(上の写真の手元を拡大した図です。鍼を熱する火ですが普通はアルコールランプを使用します)
「真っ赤に焼いた鍼を刺す・・・」
知らない人はこんな話を聞いただけで卒倒しそうな野蛮な感じの恐ろしい鍼法ですが、刺すのは一瞬なので痛みを感じる前に抜いてしまいます。体験してみるとそれほど痛くもないし熱くもありません。
見た目のインパクトは凄い技ですが、受ける側はなんてことは有りません。
帯状疱疹の神経痛やガングリオンなどの治療に使う火鍼の方法を披露していただきました。

河原保裕先生の実技。
醒脳開竅法で有名な石学敏先生の補瀉手技の具体的な方法について講演と実技の見学ができました。

関口善太先生の李氏直伝の補瀉手技の実技。
この手技も以前通訳をした李世珍先生本人の鍼を体験したことがありますが、とてもやわらかい刺激で心地よかったことを思い出します。
中医鍼灸の補瀉手技も石学敏方式と李世珍方式でだいぶ異なりますが、同じプログラム内で講演したので、両者の対比がよくわかりました。
通訳やその準備でてんてこ舞いだったので、その他の講演をほとんど聞くことが出来ませんでしたが、今後の臨床に生かせるような貴重な講演を聞くことが出来ました。
関係者の皆様ありがとうございました。
記事担当:藤井
(記事の中で使用した写真は全て報道申請をおこない、撮影許可を取って撮影した画像です)
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TAG:病気にならない!きれいになる!本当によく効く「ツボ」大地図帖 藤井直樹著 ツボとリンパの本 わかりやすいツボの本 公開講座 中医学会
中医学の学術大会である「日本中医学会総会」に参加してまいりました。
今回の学会での任務は特別招待の趙吉平先生(中国:東直門病院中医師)の通訳です。
初日の趙先生の講演は、先生自らの中医鍼灸の習練法や弁証方法などについての貴重なお話でした。
四診合参や弁証論治の具体的な内容と方法、取穴と処方原則や刺鍼操作など、大変充実した内容でした。

(講演する趙先生と通訳する藤井)
発表前の打ち合わせが出来なかった上に、発表の際には私からパワーポイントの画面が見えず、通訳に非常に苦労しました。素晴らしい講演内容だったのに、お聞き苦しい通訳で趙先生の講演の真の素晴らしさをあまり伝えることができなかったかと思います。
趙先生、会場の皆様、本当に申し訳ありませんでした。

2日目のシンポジウム『中医学で難病に挑む』。
ここでも趙先生の通訳を務めさせていただいたのですが、この日は事前に準備ができたので何とか通訳が出来ました。
国内外の中医学の臨床医師によるシンポジウムは非常に勉強になりました。

通訳が終了し、講演も聞くことが出来ました。
これは賀偉先生の火鍼の講演です。
火鍼とは鍼を火で焙り、真っ赤に熱した焼き針をツボに瞬時に刺す鍼の方法です。

(上の写真の手元を拡大した図です。鍼を熱する火ですが普通はアルコールランプを使用します)
「真っ赤に焼いた鍼を刺す・・・」
知らない人はこんな話を聞いただけで卒倒しそうな野蛮な感じの恐ろしい鍼法ですが、刺すのは一瞬なので痛みを感じる前に抜いてしまいます。体験してみるとそれほど痛くもないし熱くもありません。
見た目のインパクトは凄い技ですが、受ける側はなんてことは有りません。
帯状疱疹の神経痛やガングリオンなどの治療に使う火鍼の方法を披露していただきました。

河原保裕先生の実技。
醒脳開竅法で有名な石学敏先生の補瀉手技の具体的な方法について講演と実技の見学ができました。

関口善太先生の李氏直伝の補瀉手技の実技。
この手技も以前通訳をした李世珍先生本人の鍼を体験したことがありますが、とてもやわらかい刺激で心地よかったことを思い出します。
中医鍼灸の補瀉手技も石学敏方式と李世珍方式でだいぶ異なりますが、同じプログラム内で講演したので、両者の対比がよくわかりました。
通訳やその準備でてんてこ舞いだったので、その他の講演をほとんど聞くことが出来ませんでしたが、今後の臨床に生かせるような貴重な講演を聞くことが出来ました。
関係者の皆様ありがとうございました。
記事担当:藤井
(記事の中で使用した写真は全て報道申請をおこない、撮影許可を取って撮影した画像です)

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